No to ProSAVANA Letter to Japan's Foreign Minister (河野太郎 外務大臣宛レター和訳)

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日本国 外務大臣 河野 太郎 閣下

2018 年月 22 日 マプート


拝啓

私たち、「プロサバンナに NO!全国キャンペーン」は、日本の市民社会パートナーを通じて、大臣閣 下による以下の決済に関する通知を受けました。これは、外務省国際協力局局長(梨田和也氏)か らの要請で 2018 年 3 月 1 日に設定された会議で、同局長の代理として牛尾滋審議官・大使が日本 のパートナーに伝えたものです。

「外務省 JICA として、「反対派」を含む参加型意思決定ルールに基づく議論の実現について、必要 に応じモザンビーク政府の主体的な取り組みを支援し後押ししていくことにした」

大林稔名誉教授を含む会合に出席者によると、牛尾大使は上記の大臣決済の意味するところは、 「プログラムに反対する人との対話を持たずに、プロサバナは実行されない」ということであると確認されました。会議はすべての参加者の同意を得て録音され、同大使は公式記録としてこの録音記録を 使用することに同意されています。

私たちは、この大臣決済は、JICA 環境社会配慮ガイドラインに基づいて提出された JICA およびプロ サバンナ事業に対する異議申立に関わる「最終調査報告書」を踏まえて行われたものであると認識 しています。しかし、現在も、11 名の異議申立人がこの審査結果について意見書を提出していない という重大な事実が強調されなくてはなりません。

申立人は、「最終調査報告書」(ポルトガル語[12 月 1 日に送付]および英語)、のちに JICA の「意見 書」を受領しました。提出された文書の重要性を鑑み、また頁分量の多さおよび複雑さを踏まえれば 当然のこととして、異議申立人がこれらの文書を読み込み、内容の分析を行い、それに基づいた意 見書を出すためには、時間が必要である旨を、異議申立審査役およびその事務局に連絡しました。 これらの文書の徹底的な分析が必要なばかりではありません。申立人は農民であり、現在農繁期で 農作業が非常に忙しいため(雨季[11 月〜3 月])、順調にいけば4月の終わりごろに、審査結果に関 する包括的な意見書の提出が可能になると考えています。

申立人と私たちは、農民がこの審査プロセスと審査報告書の所見に関する意見書を提出する機会 を得るまで、異議申立プロセスは継続して開かれているべきであると考えます。

しかしながら、上記の大臣の決済にもかかわらず、私たちは各地のパートナーと農民を通じて、(プロ サバンナ事業関係者が)再び市民社会に介入し、事業に疑問を抱き、それに反対している人たちを 強制的に交渉の場に引きずり出し、プロサバンナ事業のマスタープランを検証・承認しようとするプロ セスが進行中であるということを知りました。私たちは、このような現状と以前に JICA とプロサバナ事業の推進者によって行われていた行為の間に何ら変化を見いだすことができません。

私たちが現在目の当たりにしているのは、JICA が今まで繰り返し行なってきたものと同様の手法です。 これらの行為の数々は異議申立書でも明確に記述されているにもかかわらず、審査役はこの点を軽 視しました。しかし、現在、プロサバンナ事業の下で雇われた JICA コンサルタントの証言記録(録音) が公表され、JICA の戦略が明白になりました。つまり、「彼ら(JICA)のねらいは、キャンペーン(プロ サバンナに NO!全国キャンペーン)の背後にまわり、硬直状態を破る、全員を再び対話の席につけ ることだ」との証言です(https://www.youtube.com/watch?v= 2vIAVPF8pd0)。

日本の市民社会のパートナーによれば、この記録に関連する公開質問状が(本年)2 月 27 日に JICA 理事長宛に提出されているものの、今日まで JICA は録音内容の単純な確認についてさえ回答する ことができずにいます(締め切りはすでに 3 回 JICA によって延期)。私たちは、同じ公開質問状が審 査役に提出されていることを承知しています。

以上の諸事実から、私たちは、現在も審査プロセスが進行中であること、また事業に大きな改善がも たらされていない現実が明らかになったことを確認いたします。そして、プロサバンナ事業が依然とし て、モザンビークの小農や国民に事業を強制する手段を用いてまでしてマスタープランを策定し、承 認する方針を継続していることを受けて、これを強く非難します。

末尾にはなりましたが、この事業によって、多くの深刻な社会的・環境的影響が引き起こされる可能 性があるとの私たちの立場を再確認いたします(詳細は、第 3 回三カ国民衆会議における最終宣言 文をご覧ください)。

敬具


プロサバンナに NO! 全国キャンペーンを代表して
Anabela Lemos
Justiça Ambiental – Friends of the Earth Mozambique 

Associação Acção Académica para o Desenvolvimento das Comunidades Rurais – ADECRU Comissão de Justiça e Paz da Arquidiocese de Nampula - CAJUPANA
Comissão Diocesana de Justiça e Paz de Nacala – CDJPN
Fórum Mulher – Marcha Mundial das Mulheres
Justiça Ambiental (JA!) – Amigos da Terra Moçambique
Liga Moçambicana dos Direitos Humanos – LDH
Livaningo
União Nacional de Camponeses – UNAC

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